2006年08月08日

自殺・うつ論②

私はここのところ「自殺」と「うつ病」に関心が高く、いろいろ書籍を読んだり、統計データを加工したりしながら、これらについていろいろと調べています。

一応お断りしておきますと、「自殺」と「うつ病」が近年社会的な増加していることについて、個々に興味があるだけで、「自殺」と「うつ病」の相関には関心がありません。

デュルケームの『自殺論』にも、精神病理的状態による自殺は確かに存在するものの(※1)、精神病と自殺そのものにはほとんど相関がないことが証明されています。
(※1)
①偏執狂的自殺
②憂鬱症的自殺
③強迫的自殺
④衝動的ないし自動的自殺

ですので、「自殺」は「自殺」として、「うつ病」は「うつ病」として、研究しております。

ちなみに、デュルケームの「自殺」の定義は、
死が、当人自身によってなされた積極的、消極的な行為から直接、間接に生じる結果であり、しかも、当人がその結果の生じうること予知していた場合を、すべて自殺と名づける
だそうです。何でも「定義」は大事です。

あと、男女比は 男:女=2:1 だそうですよ。
男はツライっすね~(><)

また、まとめて関連記事をUPします。

Posted by simfarm at 11:33 | Comments (2)

2006年08月01日

自殺・うつ論①

久々の更新です。
体調がすぐれず、気分もすぐれなかったので、ブログも放置してしまいました。
カウントを見ていると、更新していないのに、毎日数十人の方が見に来ていただいていて、いやはやありがたい限りです<(__)>
やっと梅雨が明け、体調も気分も回復モードに入ったので、ボチボチ再開させようと思います。

で、再開一発目は重いネタです。「自殺」「うつ」というものについて。

先日私のmixiの方の日記で、友人の立川談慶(落語家:真打)から以下のようなコメントをもらいました。

“先日、ウチの師匠(立川談志師匠※志村注)が、「鬱にならない方がおかしい。まともな奴なら、なるわなあ」と、ボソッとつぶやきました。「ふと気がつくとマンションの屋上にいる。飛び下りようという気持ちがよぎるんだが、ポール牧あたりと一緒にされたくはないという一点で踏み止どまっている」とも。”

ブラックなところは流石に談志師匠ここにあり!という感じですが、この発言はショッキングです。

日本人の平均寿命が0.1歳短くなったことが先日厚生労働省から発表されましたが、インフルエンザにつぐ原因が「自殺の増加」だったそうです。

個人的に調べたところ、「自殺者」は1997年までは年間2万人前半だったのが、1998年から急増し、今は3万人前半で増加トレンドで推移しています。
また、「うつ病請求・認定件数」も2000年から2004年にかけて、請求件数で2.5倍、認定件数で3.6倍となっています。「うつ病請求・認定件数」はあくまで請求されたものしか対象になりませんので、本当はもっとすごい数になっているはずです。

先日ある業界団体から委託された上場企業対象の人事・労務系調査では、大変驚くべき結果が出ました。現在の人員構成上の課題を聞いたところ、「メンタルヘルス上の課題を抱えている社員の存在」という回答が約半数にのぼり、現在上場企業の最大の人事課題となっていたのです。


何で??? でしょうね?


皆さんはどう思いますか?考えたことはないですか?考えたくもありませんか?考えるのがこわいですか?

これは相当重い話なので、私もこれからじっくり考えていきたいと思います(つづく)

Posted by simfarm at 07:08 | Comments (3)

2006年07月12日

「なせばなるなさねばならぬなにごとも」の深度

私の人生の最大の「セレンデュピティ」はあの瞬間に訪れたのかもしれないなあ、、、なんてことをふと思ったので書いておきます。

それは約20年前、私がリクルートの最終面接(といってもゆるい会合レベルだったんですけど)のときに訪れました。面接官に「学生時代に身につけたことで一番自慢できることは何か?」と聞かれ、遊びほうけていた私は答えに窮しました。

しかし、瞬間的に、ある本で読んだ「思い悩むよりも現実はやさしい」とか「悩みのレベルというものは、その人が越えられるレベルにしか設定されない」といった言葉が頭に浮かんで、それと同時に、実際の学生生活でも体験していたことを、まさに“その時”に実感しました。瞬間的に深く腹に落ちたのです。
それで、最終面接官(リクルート事件の中心的な人物でした)に向かって、自信を持って(自分の言葉にして)その通りのことを話すと、「君はその若さでよくそのことに気づいたね(^-^)」と言われて合格のサインである「握手」を求められました。リクルートでは採用だけでなく何事においても「握手」が大事な儀式なのです(今はどうか知りませんが)。

あれから約20年。

私はそれからずっと「悩むよりまず動く」「走りながら考える」を信条に生きてきたように思いますし、これからもそれを信条として生きていこうと思います。

「なせばなるなさねばならぬなにごとも」という諺の深度を、あの瞬間に自分の腹に落とせたのはホントにラッキーだったなと、いま思います。

Posted by simfarm at 06:48 | Comments (0)