2007年09月08日

【Marketing Tips】002「4P(8P)⇔4C」

予定していた「信頼(の構造)」は、ものすごい大作になりそうなので、もう少し練りこんでから、数回のシリーズにしたいと思います。

第2回に選んだのは、マーケティングの代名詞ともいえる「4P」そして「4C」です。

「4P」はマーケティング施策のアウトプットフレームで、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販促)の4つの頭文字を取っているのは皆さんもご存知ですよね。

現在はこの4つの“P”に、Politics(政策)、Public Opinion(世論)、Policy(ポリシー)、Pace(ペース)の4つの“P”を加えて、「8P」まで増えているようですが、そんな話はどうでもよろし。

私は、「マーケティング」というものを「4P」でとらえている限りにおいては、それは「マーケティング」ではないと思っていますので、「4P」は使いません。
なぜなら「4P」は供給側の言葉だからです。供給側の言葉を使った瞬間に「マーケティング」脳は死ぬからです。「マーケティング」脳は顧客側の言葉を使うと活き活きとしてきます。

伊勢丹の有名な言葉で「お買い場」というものがあります。商品の「売り場」ではなく、お客様がお買いになる場所という、お客様の視点から物を見ていることが伝わる言葉なのです。このような言霊の力は大変強力です。日常使う言葉一つの差が、今の百貨店間のポジションの差になっているといっても過言ではないでしょう。

そういうことにちゃんと気づいている人もいて、「4P」を顧客側の言葉に裏返したのが、ローターボーンの「4C」です。

4P4C.jpg

私は、もちろん「4P」ではなく「4C」を使っています。

「4P」を使っているマーケターがいたら、センスを疑ったほうがいいですよ(ウソです)。

「マーケティング」の基本は“顧客を知ること”であり、そのためには、まず言葉を顧客の使う言葉にしてみることをおすすめします。
これだけで、画期的に「マーケティング」脳が活性化してくるはずですよ。

↓「4P(8P)⇔4C」のpptファイルのダウンロードはこちらから
http://www.searchlight.co.jp/archives/f002.zip

次回はコトラー、ケラーの唱える最新のマーケティングコンセプトである「ホーリスティックマーケティング」についてです。

Posted by simfarm at 06:56 | Comments (0)

2007年08月31日

【Marketing Tips】001「新しい消費者」

このところサボっていてスミマセン(誰に謝ってるんだ?w)。
そろそろ本格復帰しようと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。

復帰にあたって、どうせなのでシリーズ連載を企画しました。

シリーズ名は 【Marketing Tips】 です。

私が実際に講演、企画書、報告書で使ったマーケティグフレームや分析手法を、パワーポイント(ppt)のファイルと一緒にUPしていきます。

使えそうだったら、pptのファイルをダウンロードできますからご自由にどうぞ。


【Marketing Tips】シリーズの第1弾は、「新しい消費者」です。

『ソウル・オブ・ニュー・コンシューマー』 (デービッド・ルイス、ダレン・ブリッジャー)からの引用ですが、数多ある消費者論の中で私が最も共感性が高いのがコレ。

新しい消費者.jpg

私は、これからの消費者の強烈なニーズは「時間」「信頼」だと思います。

今後、生活者の知覚において、どんどん「時間」は無くなっていき、どんどん「信頼」できるものが少なくなっていきます。

「時間を短縮してくれるもの」「信頼できるもの」は強力な“ヒットコード”なのです。

↓「新しい生活者」のpptファイルのダウンロードはこちらから
http://www.searchlight.co.jp/archives/f0001.zip

次回は強力な“ヒットコード”の一つ「信頼(の構造)」についてです。

Posted by simfarm at 06:49 | Comments (0)