「普通の人」

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「普通の人」なんて本当はいないんですけど、「普通の人」がどんな人かを想像できないと大した仕事なんてできません。
ヒットを生み出す人というのは、本人のライフスタイルはいくら尖っていたとしても、必ず頭の中には「普通の人」をしっかりと持っているものです。「普通の人」のほとんどの人が共通して持っている欲や不安や不満がわからなければ、所謂「当たり前」なことに気づかなければ、何をやったってダメです。

実は普遍的な欲なんてのは、そう種類は多くありません。
賛否はあろうが、マズローの5(6)段階欲求がわかってれば十分です。
「意味性」を難しく考える必要なんて全くありません。
「意味性」は単純であればあるほどいいのです。

ただ、たった5つ(6つ)のマズローの欲求さえ腹に落ちている人は少ないように思います。こんな簡単な想像さえ出来ない人が大半なのです。
そして、出来ない人ほど、突飛さや斬新さなどの形態の強度に固執する傾向があります。何故かというと、そっちの方がもっと簡単なことですから。

昨日「普通の人」たちのグループインタビューを2組聞きながら、そんなことを考えました。

Posted by simfarm at 2007年03月04日 09:01