5月10日~11日 死神チェルノボグ

この週末も、いくつか仕事をこなしながら、環境問題・エコビジネス・現代思想などのコンテンツ&情報採取に没頭しました。

住宅総研SM氏にすすめられた

「不都合な真実」のDVD
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を見て、地球温暖化とCO2の強相関はあっても因果関係は不明だという疑問は解消されないものの、SM氏の言うとおり確かにアル・ゴアは温暖ガス問題に真剣に取り組んでいるということだけはヒシヒシと伝わってきました。
最終的に問われるのは、兎にも角にも「情熱」なんですね。
その意味でアル・ゴアは尊敬できる人物です。

ここ1ヶ月ほど集中的にこの問題を勉強し、今も継続中ですが、この問題は本当に奥が深い。

ただ、乱暴な言い方をすれば、“速攻で”CO2を減らすためのソリューションは、以下の3点なのではないかというところまで至りました。

1)原子力発電をフル稼働させ、かつ増設する
2)次世代省エネルギー基準、三重サッシを法制義務化し、R-2000住宅なみの断熱性能を全住戸で確保する
3)エコキュートなどのヒートポンプ設備や家電の導入を補助する(CO2排出権を「兆円」レベルで買うのなら、インセンティブに回すほうが賢いやり方でしょう)

・・・と思いながらも、

『廃墟チェルノブイリ』(中筋 純/二見書房)
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という写真集を見て、暗澹たる気持ちになってしまいました。。。


環境とは関係ありませんが、この本(↓)は抜群に面白かった!

『反哲学入門』(木田元/新潮社)
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超自然的原理(「イデア」「純粋形相」「神」「理性」「精神」)を追求したソクラテス~ヘーゲルまでのいわゆる「哲学」がなぜに日本人には実感として理解できないのか?
また、「神は死んだ」と宣言したニーチェからハイデガー、メルロ=ポンティ、デリダといった二十世紀の思想家の思想は難しいながらも日本人の感性に合っているのか?
といった謎が解明されます。
初級者には難しいですが(初心者はまずは『ソフィーの世界』をどうぞ)、中級者以上にはとても知的好奇心を満たしてくれる本に仕上がっています。

Posted by simfarm at 2008年05月12日 10:11