最近、靴磨きの「鏡面仕上げ」のスキルを身につけました。

つま先のキャップ部分が顔が映るくらい輝いているのがわかりますでしょうか?
プロモデラーだった私にとっては、結構得意なほうのスキルです。
ネットや本をみると、本当に人・ブランドによって手法は千差万別。
情報収集と試行錯誤の末、現在私が採用している方法は以下の通りです。
<私の靴磨き手順>
1)掃除のため、馬毛ブラシでブラッシング
2)透明の油性クリーム(ワックス)にて古くなったクリームを拭き取る(リムーバーは使わない)
3)かたく絞った濡れ雑巾で完全に汚れを拭き取り、乾燥するまで少し置く
4)デリケートクリームを塗って、豚毛ブラシでブラッシングし、余分なクリームは布で拭き取る
5)乳化性クリームを塗って、豚毛ブラシでしっかりとブラッシングし、余分なクリームは布で拭き取り、1日置く(ここまでで十分な渋い艶は出ます。また、革の健康のためにはここで止めておくのが本当はベストらしいです)
6)つま先のキャップ部分に油性クリーム(ワックス)を指で直接(体温でワックスがいい具合に溶けるので)多めに塗り、2〜3分置く
7)指に巻き付けた布(Tシャツの切れ端)を少し水を湿らせ、少しワックスを付ける。
8)米粒大の水をキャップ部分の表面に垂らしながら、軽く撫でる感じで、小さな円を書くようにグリグリと磨く
9)最初はすべりが悪く、ザラザラと突っかかる感じがしますが、何回も水をたらしながら磨きを繰り返す事で、ある時点から急に滑りが良くなり、ギラギラと油膜が出来て来る
10)7〜9の工程をひたすら繰り返し、思い通りの鏡面状態が得られたらストップ(やろうと思うとエンドレスの世界なので、基本的に疲れたり、飽きたらおしまいw)
11)最後にストッキングで乾拭きして終了(革に微細なキズがつくということで勧めない人もいますが、私にはキズがついているようには見えないし、鏡面が確実に一段階レベルアップするので採用してます)
ちなみに、BerlutiやJohn Lobb(HERMES)で使っているような極上革だとものすごく簡単に鏡面が出来ますが、安い革だと結構難儀します(もちろん出来ますが・・・)。
例えば、上の写真の青のセミブローグはSantoniのもので、世の中一般では十分に良い革を使っていますが、明らかにJohn LobbのストレートチップやHERMESのダブルモンクよりも鏡面作りには時間がかかりました。
革の良さというのは、履き心地だけでなく、こういうところにも如実に出るのです。
☆親愛なるクライアントの皆様へ
今後、お仕事をご発注の際には「靴磨き」ももれなくセットいたしますので、お気軽にお申し付けください(笑)。