構造主義

「Lifestyle」というものを追いかけていると、ヤンケロビッチの価値観(Source>Value>Criteria>Taste>Manifestation)の「Source」レベルではなく、もっと、この世界を構成している価値観の束みたいなものを知りたくなります。
それで行きついたのが「構造主義」です。
むかし、
『はじめての構造主義』(橋爪大三郎/講談社現代新書)
を読んで一瞬わかったような気になったこともあるのですが、もう忘れたので(笑)、amazonで「構造主義」で検索して売れている順で一番上に出てきた、
『寝ながら学べる構造主義』(内田樹/文春新書)
を休日の1日をかけてじっくりと読破しました。
寝ながら.jpg
「構造主義取ったどー!」(by浜口)とまではなりませんでしたが、相当深く理解ができたように思います。そして私の「Lifestyle」の探求も数歩進みました。ドッグイヤーと赤線だらけになっちゃったので、簡単にはまとめられませんが(メモ作成中)、大発見だったのは、バルトの言語における「ラング(langue)」と「スティル(style)」という2種類の「不可視の規則」の概念でした。「書き手の栄光、牢獄、孤独」ともいわれる「スティル」ですが、文字通りそれは「スタイル(style)」なのですよ。この個人的な「スティル(style)」と、第三の規制である集団的な「エクリチュール(ecriture)」の概念が、「Lifestyle」の解読に一役買ってくれそうな気配がプンプンします。特に「エクリチュール(ecriture)」は、バルト曰く「おのが『自然』を位置づけるべき社会的な場の選択」であり(わからんですねw)、これが私が常々大事だと思っている「時代の風」という概念に近いではないかと思い至っております。

何だか変なところに入り込んだ感じもしますが(爆)、今はとても知的興奮を味わえているので、このまま研究を続けたいと思います。

他に何か面白いアプローチあるよ!という方がいらっしゃいましたら、どうかコメントにてお知らせください<(__)>

Posted by simfarm at 2006年09月21日 07:32