4月11日 『社会学の名著30』

『社会学の名著30』(竹内洋著/ちくま新書)

発売されたばかりなのでアマゾンにもまだ画像がアップされてませんが、早々に読んだのでご紹介。

できるマーケター、リサーチャーにとっては、「社会学」は必修科目ではないでしょうか?
社会の風を感じるためのフレームが得られますし、社会学的好奇心はうわさ好き、ゴシップ好きと言い換えられますが、これこそマーケターやリサーチャーに必要とされる素養なのです。

また、社会学視点は、現実の暴露・体制の剥ぎ取り・相対化であり、下手をすると冷笑家をつくるだけの小難しい学問というイメージもありますが、

「ものごとはみかけどおりではない」

という現実のパーセプションの変容を迫る知的興奮をもたらしてくれます。


ただ、この学問はちととっつきづらいのですね。

なので、この本はとっても良いガイドになってくれると思います。

この本に紹介されている名著30冊は以下の通りです。
かくゆう私も7冊しか読んでいなかったので、興味を持った数冊を早速アマゾンで注文しました。
皆さんはいくつ読んでますか?


<名著30>

『社会学への招待』(ピーター・バーガー)
『脱常識の社会学』(ランドル・コリンズ)
『自殺論』(エミール・デュルケーム)
『社会学』(ゲオルク・ジンメル)
『共産党宣言』(カール・マルクス/フリードリッヒ・エンゲルス)
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(マックス・ウェーバー)
『文明化の過程』(ノルベルト・エリアス)
『公共性の構造転換』(ユルゲン・ハーバーマス)
『監獄の誕生』(ミシェル・フーコー)
『大衆の反逆』(オルテガ・イ・ガセット)
『孤独な群集』(ディヴィッド・リースマン)
『メディア論』(マーシャル・マクルーハン)
『消費社会の神話と構造』(ジャン・ボードリヤール)
『保守主義的思考』(カール・マンハイム)
『想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン)
『ディスタンクシオン』(ピエール・ブルデュー)
『価値の社会学』(作田啓一)
『家族社会学論集』(姫岡勤)
『行為と演技』(アーヴィング・ゴッフマン)
『エスノメソドロジー』(ハロルド・ガーフィンケルほか)
『日常世界の構成』(ピーター・バーガー/トーマス・ルックマン)
『ハマータウンの野郎ども』(ポール・ウィルス)
『脱学校の社会』(イヴァン・イリイチ)
『家父長制と資本制』(上野千鶴子)
『近代とはいかなる時代か?』(アンソニー・ギデンス)
『管理される心』(アーリー・ホックシールド)
『孤独なボウリング』(ロバート・D・パットナム)
『危険社会』(ウルリヒ・ベック)
『歴史としての学問』(中山茂)
『リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待』(ピエール・ブルデュー/ロイック・ヴォカン)

Posted by simfarm at 2008年04月12日 11:34