エコの「見える化」の十分条件は?

リクルート住宅総研の今年の研究テーマは「住宅の省エネルギー化(≒省CO2)」です。
今年4月くらいから取り組み始めましたが、10月に2週間ほど環境先進国のドイツ、イギリスなどを視察することが決定し、いよいよ本気モードに突入しました。

世界的な"環境ファッショ"の中にあって、現在の焦点は圧倒的に「省CO2」であり、産業的には「排出権取引」、消費者に対しては「可視化」「見える化」がホットなテーマになっています。

専門家は、口をそろえて「可視化」「見える化」と言ってます。

そして、「カーボンフットプリント」というソリューションが人口に膾炙するようになりました(専門家の中で人口に膾炙するというのも変だけど)。

昨日家に届いた「日経エコロジー」にも、数カ所で取り上げられていました。

先行する「可視化」「見える化」には、「エコリーフ」がありますが、これがまたとにかくわかりづらい(><)。

たとえ「見えて」も、難しかったらダメ。

以前ブログに書きましたが、400倍以上になっている情報の洪水の中で、基本的に生活者は新しい選択肢なんて求めていません。
Web3.0の中心テーマは「レコメンデーション」だと言われる通り、生活者は「これがいいよ」とストレートに言って欲しいんです。
なるべく選択なんかしないで生きていきたい。それが大多数の庶民なのです。
どうしても賢い人たちは自分がそうだからといって、多くの選択肢を用意してしまいがちなんですね。
余談ですが、これって、そのままリクルートの今後の課題です。

そう、「見える化」はあくまで必要条件。

十分条件にするためには、

①それこそアホみたいに簡単にすること
②選択基準の3番手以内まで関与度を高めること(これがまた難しいんですが)

の2点が必須でしょう。

それが難しいようなら、法律などで「義務化」するしかありません。

「カーボンオフセット」みたいな末路を辿るかどうか見物です。

Posted by simfarm at 2008年08月10日 07:04