「紅白の外観は景観を乱していない」
楳図かずお氏が東京都武蔵野市内に新築した自宅の訴訟で、地元住民の請求が棄却されました。
判決の主旨は以下の3点。
1)建設地一帯には建築協定などの取り決めはなく、既存の建物の色彩も様々。居住者が建物の色彩に関して、法律で保護すべき景観利益を享受しているとは認められない。
2)赤白の外壁は周囲の目を引くものの、景観の調和を乱すとまでは認め難い。
3)建物がある第一種低層住居専用地域において、周辺の色彩に配慮することが公の秩序として確立しているとは言えない。
皆さんはどう感じましたか?
結構赤の彩度が低く落ち着いて見えるためか、ネット上では「結構ありなのでは?」という意見も多数みられます。
景観はあくまで個人の「感覚」なので、どうやったって理詰めで一義的に決められるものではありません。
まさに「理性の限界」の一つです。
でも、さすがに紅白のストライプというのは、色的にもデザイン的にも景観を乱していると私は思います。
また悪い事例が出ちゃったな。