グルイン三昧

この1ヶ月はグループインタビュー三昧。
15本のインタビューの運営およびモデレーター(インタビュアー)をこなしています。
今月はまだ2本残っており、最終的には17本をこなすことになります。

これは、私の十数年のリサーチャーのキャリアの中でも特殊な1ヶ月でした。
2週にわたり土日4日のパターンや、金月火水木金の平日6夜連続のパターンなど、開催のパターンもいろいろでした。

これまでも数百本のグルインをこなしてきましたが、これほど集中的に実施したのは初めてであり、その中で改めて気づいたことが2つほどありましたのでご紹介します。

1)あまり多くのことを望まず、早め早めに議事を進行すべき
グルインは5〜6人で2時間の開催が通常のパターン。
モデレーターからの質問や説明が20分だとすると、一人当たり15分くらいしか時間はありません。
物理的に多くの情報を採取するのは困難なのです。
正直、“1つでもグッとくる言葉や新鮮な事実が得られれば儲け物”だというくらいの態度でちょうど良い。
面白い人がいて前半についつい突っ込んでしまい後半に時間が無くなってバタバタになるのが、これまでの私の失敗のパターンでしたが、今回はほとんど無くなりました。

2)この人はどんな人なのか?を想像しながらモデレートすると楽しさ倍増
2時間で求められる情報を最大限採取してクライアントに満足していただくのがモデレーターの最重要な仕事ですが、それだけではつまらないです。
いろいろな情報を引き出す過程で、参加者の生まれ育ちや、今の日常生活、人間関係、社会的なポジション、主義・信条・自負、楽しいこと、嫌なことなどを想像するとすごく楽しいです。
議事を進行することに精一杯なレベルから、こういう視点を持ってグルインを巨視的に観察できるようになると、場自体が盛り上がる確率がグンとアップするように思います。


何事も勉強ですが、本業のことについてはイチローばりに追求していきたいものです。

今月は半期の締めにあたるクライアントが多いので、他の案件も納品ラッシュで目がグルグルしてます(☆o◎)

Posted by simfarm at 2009年09月18日 10:09