新しい動機づけ理論

「Harvard Business Review」の今月号の特集(行動するリーダーの条件)の筆頭記事に、

「新しい動機づけ理論」

という記事が載ってました。

「歴史上の著名な思想家たち、たとえばアリストテレス、アダム・スミス、ジークムント・フロイト、アブラハム・マズローなどは、人間行動の機微を理解しようと努め、その成果として、人間行動の理由について膨大な教えを残した。
しかし、これらの偉人たちは、現在の脳科学によって解き明かされた知識の恩恵にあずかることはなかった。(・・・)幸いにも、神経科学や生物学、進化心理学などの学術分野を横断する新たな研究によって、人間の頭脳について深く学ぶことが可能になった。」

として、

「総合すると、人間は進化の過程で残された基本的な感情のニーズ、すなわち「欲動」に駆られることが示されている。」

と結論づけています。
そして、その「欲動」とは、

獲得(drive to acquire)
社会的地位など無形なものも含めて、稀少なものを手に入れること

(drive to bond)
個人や集団との結びつきを形成すること

理解(drive to comprehend)
好奇心を満たすことや自分の周りの世界を知ること、意味を知ること

防御(drive to defend)
外部の脅威からわが身を守り、正義を広めること

の4つなんだそうです。

これらは生存のための辺縁系にあるものたちですね。
やっぱりそうかあという感じです。

Posted by simfarm at 2008年09月07日 15:54