パリ取材がスタート。
しかし、花の都パリは、ニューヨークと違い土日はほとんどアポイントメントが入れられず、土日それぞれ1件ずつというスローなスタートとなりました。
これ幸いと(笑)、パリ市内を観光して過ごしました。
12/5(土)、パリで初めて迎える朝。
まずは、短期アパートから歩いて5分の近距離にあるルーブル美術館へ。
下の写真は、なんと朝7時くらいの写真です。8時近くになるまで明るくなりません。
■ルーブル美術館
パリで最初のお仕事は、パリ10区(北東)レピュブリック広場近くのカフェで、40代男性会社員の大家(投資家)であるF氏を取材。
22歳の時から不動産投資を開始して、現在3つの物件を所有し、有名大学の学生を中心に貸している方。
F氏の取材を通じて、パリの賃貸事情がおぼろげながらわかってきました。
以下、列挙します。
・とにかくパリは貸し手市場。客付けの工夫はいらない
・不動産取引は個人間もメジャー。F氏も業者は通さず、自分で客付けから管理までやっている。決裁は小切手(フランスでは一般的に普及)
・社会主義が強い国なのでテナント(入居者)が日本以上に保護されていて、滞納者でもなかなか追い出せない。特に11月~3月(15日まで)は法律により絶対に追い出せない。判決が下りたとしても警察が動かない(関与したくない)場合も多い
・なので、テナント(入居者)の審査が大変重要
・契約は3年または6年。9ヶ月短期レンタルなら楽
・保証金は1ヶ月。原状回復が基本だが、釘とか少しの傷などは気にしないで、退去時には全額返還する
・礼金はもちろんなし
・保証人はあり
・古い建物のほうがしっかりしている(オスマン建築などは○)。石造りは○。60年代以降のほうが安普請、80年代の物件は10年の保証しかついていない
・管理費は古いほうが安い。エレベーター、セントラルヒーティングがないから
・家賃は自由に設定できるが、その後の家賃の設定はINSEE(日本の総務省統計局のような機関)が作成するインデックスによりコントロールされる。インデックスの変動は少ないため、家賃の変動も少ない。
日本以上にテナント(入居者)保護のレベルが高く、貸し手市場とはいえ、大家も大変だという実感でした。
■オスマン建築の建物
初取材を終えて、昼食をとり、近くのマレ地区(トレンディな地域;ゲイが多いw)のセンスの良いファッション店を散策。
私は青い光沢のあるシャツ(ゲイっぽいw)を買い、S主任研究員は雨用のコートを買ってご満悦♪
南下してバスティーユ広場で、アートの屋台を狩猟。
■バスティーユ広場(中央向こう側に見えるのが現在のオペラのメッカであるオペラバスティーユ)
また南下して、セーヌ川を渡ってサン・ルイ島へ
■サン・ルイ島
サン・ルイ島からシテ島に渡る手前にあるカフェでひとやすみ。
■カフェにて
そして、パリの始祖であるシテ島に渡り、ノートルダム大聖堂のクリスマスツリーで締め。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーよりも地味ですが、品の高さはこちらのほうに軍配(^-^)
■ノートルダム大聖堂のクリスマスツリー
たった一日歩いただけでも、パリは人類が作り上げた至高の「街」であることが実感できました。
すごい、すごすぎる。